6代目店主の想い

はじめまして。

藤屋本店店主の藤掛将之です。
今回ホームページをリニューアルするにあたり私の自己紹介と私の思いを少し書かせていただきました。お時間のある方はご一読いただければ幸いです。

うどん屋になったきっかけ

現在僕は’6代目店主’という立場でお店を切り盛りしております。
当たり前の話ですが先代は父、その前は祖父、その前は曽祖父その前は、、、、というようにいわゆる世襲制の元、父の他界をきっかけに2012年より藤屋本店を引き継ぎました。
藤屋本店は明治初期から桐生市に暖簾を構える老舗うどん店であるため、老舗としてこうでなければならないのではないか、とか、老舗の店主としてしっかり振る舞わなせればとか、代が変わった当時は勝手にプレッシャーを感じてました。
ようやく環境にも立場にも慣れてきたのが本当に最近です。

僕の想い

父の代で旅行情報誌の群馬県版でお店を紹介していただいたのをきっかけに、ありがたい事にだんだんと雑誌やメディアで紹介して頂く機会が増えました。
2009年までは旧店舗で営業しており、お店の雰囲気も「街のうどん屋さん」という佇まいでしたし、出前が中心のお店作りでした。しかし、父が思い切ってお店の営業方向を変え、お店の新築、メニューの構成などを一新してからは、当店を目的に遠方からお越しいただくお客様が増えた事を実感しています。

お店を新築して2年経った頃、僕も実家に戻り、父の元修行を初めて少し慣れて来たところで、今度は父が病に倒れ、1年半の闘病の末亡くなってしまいました。

これまでは父の背中を見て追いつこう、追い越そうとしていた僕ですが、父という大きな柱を失って心配で不安でたまりませんでした。しかし、お店は続きます。毎日試行錯誤の中、父の代から来てくださっているお客さんから「おいしかったよ」の言葉をいただいたり、当店を目的に遠方より来てくださったお客様からの「来てよかったよ」というお声を頂戴して、少しづつ自信がついてきています。

週末や連休などは営業前からお並びいただいたり、遠方からお越しになっていただいたりするのを見て、僕も背筋を伸ばす想いです。これからも、父から受け継いだ味を守るとともに、僕自身の個性も少しずつ出せるようなメニューやお店作りに精進するつもりです。

桐生のご当地うどん”ひもかわ”

今や桐生のうどんと言えばひもかわうどん!と言ってもいいくらい知名度の上がったご当地うどん。
うどんよりも薄くて幅の広い面がひもかわですが、10年くらい前にメディアに取り上げられ話題となり徐々に認知されはじめました。今でこそ一年を通して食べられるひもかわですが、僕が子供の頃は秋のお彼岸から春のお彼岸まで(寒い時期限定)の食べ物でした。当店でももちろん大人気のメニューです。ただひもかわも美味しいですが、桐生はうどんの街なんです!ここ重要!
うどんが美味しいからひもかわも美味しいんだと思います。
ひもかわがお目当てのお客様にも、是非桐生のうどんを食べて頂きたいと思っています。

店主プロフィール

藤掛 将之
(ふじかけ まさゆき)
1982年 群馬県桐生市生まれ
桐生第一高校卒業
■経歴
小中と野球小僧で、高校は桐生第一高校へ進学し野球部へ入部。幸運なことに高校在学中三年間連続で甲子園に出場!(1・2年はアルプスでした笑。先輩方に感謝!)
2年時には群馬県勢初の甲子園優勝。3年生になりベンチ入りでき、甲子園を経験。

高校卒業後、国士舘大学へ進学。
高校まで野球漬けだだったので、全てが新鮮で一気に世界が広がりました。

大学卒業後
家業を継ぐ前に料理の勉強をしたくて和食の世界へ。株式会社ちゃんと。へ入社、流行りの和食レストランで修行をし、2009年から家業を継ぐため桐生に戻り、現在に至ります。